この物語は、冷戦時代のアメリカを舞台にした架空の出来事を描いています。ある日、カナダ国境に正体不明の飛行物体がオマハの国防司令部のレーダースクリーンに現れ、アメリカ空軍の爆撃機編隊はソ連領最前線の待機ポイントに向かい、待機旋回を始めました。しかし、誤作動により、編隊にはモスクワを核攻撃せよとの暗号指令が送信されました。アメリカ政府は攻撃中止を連絡しようとしましたが、通信は途絶え、編隊は信じてフェイル・セイフ地点を超え、ソ連国境に向かいました。
アメリカ側は戦闘機で編隊を撃墜しようとしましたが、既に距離が離れすぎていたため、編隊の位置をソ連側に通報することにしました。迎撃部隊によって4機が撃ち落されましたが、1番機だけは攻撃をかわしてモスクワ上空に到達し、ついにモスクワに核攻撃が行われてしまいました。
大統領は、全面核戦争を回避するため、自軍の爆撃機と核爆弾を用いて、ニューヨークを核攻撃することを決断しました。これによって、自軍の攻撃がコンピュータの誤作動によるものであることを証明し、ソ連側の報復を回避することができました。この決断は、驚くべきものでしたが、大統領は、自分の手で多くの人々を犠牲にすることを選ぶことで、全面核戦争を防止したのです。
1964年の公開ですが、今でもこのような危機が発生する可能性は十分にあります。必見の映画です。
監督 シドニー・ルメット
脚本 ウォルター・バーンスタイン（英語版）
ピーター・ジョージ（英語版）
原作 ユージン・バーディック、ハーヴィー ウィーラー
『フェイルセーフ（英語版）』
製作 シドニー・ルメット
チャールズ・H・マグワイア
マックス・E・ヤングスタイン（英語版）
出演者 ヘンリー・フォンダ
撮影 ジェラルド・ハーシュフェルド（英語版）
編集 ラルフ・ローゼンブラム（英語版）
製作会社 コロンビア ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗 コロンビア映画
日本の旗 インターナショナル・プロモーション
公開 アメリカ合衆国の旗 1964年10月7日
監督 シドニー・ルメット
脚本 ウォルター・バーンスタイン（英語版）
ピーター・ジョージ（英語版）
原作 ユージン・バーディック、ハーヴィー ウィーラー